2016シーズン 最終節

2016年12月3日、GBBLの最終節が開催された。

年間優勝を果たしたのは、今季参入したばかりのBOOZiES。
開幕から一度も首位の座を譲らず最後まで走りきった。優勝の原動力となったのは今シーズン限りで離れることになった河田だろう。高い技術と戦術眼でチャンスメイクだけでなく、ピンチの芽も摘み取るハードワークも併せ持ち皇帝として君臨していた。彼以外の男性プレイヤーも皆スキルが高く、さらには女性陣のハードワークが対戦相手に与える圧力が大きく、チームとしてのウィークポイントの少なさが浮き沈みのないシーズンを作り出したと言えるのではないだろうか。

2位に入ったのはNOA。もともと力のあるメンバーが多いが好不調の波が大きいチームだったが、今季はコアメンバーが継続して参戦したことで、負けても大崩れしない安定感が出たことが好成績につながった。その中でも一際輝きを放ったのが得点王にもなった板橋。重量感のあるドリブル、大砲のようなシュートを武器に多くの試合で決定的な仕事を果たした。これまでマークが集中していたキャプテン塩見もそれによってスペースが生まれ、得点が増えたことも大きいだろう。

2シーズン連続で2位に終わり、雪辱を誓って臨んだD3は不本意な3位となった。メンバー個々の能力は優勝チームにも引けを取らず、守備も強固で複数失点をすることが稀だった。にもかかわらずこの順位にいるのは圧倒的な得点力不足に泣かされたと言う事実。多くの引き分けが物語るように、1点が取れずに終わった試合が多かった。公務員が多いからなのか、チームのDNAなのか、リスクよりも安定性を重視してしまったとも言える。

4位の渋谷メタボリックスは前半戦と後半戦で別のチームを見ているようなシーズンだった。理由は明白、前線から組織的な守備のできる女性メンバーの不在である。後半戦から復帰した鈴木を中心に、組織的なプレーが戻りチームが活性化したのは確か。また、2期目を迎えた若い原田&矢島が目覚ましい成長を遂げていることも好材料。来季は高齢化の進む主力を脅かす活躍を見せて欲しい。

5位になった前年度のチャンピオン、Frango Frangoにとって最大の敵は今季のレギュレーションだったと言えるのではないだろうか。ボールを回しながら虎視眈々とチャンスを狙い、集中力が途切れた隙に得点を奪うチームは、7分の一発勝負となったことで戦い方を見失ってしまった。リズムがつかめないまま、失点し焦りからミスが生まれるという悪循環に陥った。だが、それでも大崩れしなかったのは数々のスーパーセーブによって最後尾からチームを鼓舞しベストゴレイロにも輝いた佐瀬の存在が大きいのではないだろうか。100歳まで残り半分を切った佐瀬の来季の活躍を楽しみにしたい。

6位は初参戦のホワイトベアーズ。唯一男性のみのメンバーだったこともあり、人数のハンデが多かった一年は厳しかったのではないだろうか。象徴的だったのは、負けて悔しい試合でも、爽やかな笑顔が多くリーグの雰囲気を良くするノリの良さ。キャプテンのここたんや、陽気なブラジル人キャラメル・マキアート・ヒカルなど、初年度とは思えない溶け込みを見せ、リーグを盛り上げた。

ここ数年の課題、人集めに苦戦するアーセロナ渋谷は7位。チームとして目指すスタイル云々の前にまずは人数が揃わない事が最大の悩み。その中で奮起したのは女性メンバーだった。要所要所で体を張り、得点を奪い、節優勝まで果たしたことは賞賛に値する。シーズン後半からは個で打開できる新エース林が加わり、不気味な存在となった。来季もまずは人集めから。

8位はシエスタ。昨年と順位は同じだが、確実にレベルアップを重ねている。だが一番の課題は技術ではなく、集中力だろう。多くの試合で終了間際にゴールを許し、勝ち点を失ってきた。リードしている時の試合運びにも改善の余地はある。メンバーも多いので、時間帯によってどのような戦い方をするのか、意識の統一も必要だ。チームとしてもう一皮むけることができれば、来季はさらなる巻き返しが見られることだろう。リーグ随一のビギナーチームの躍進を楽しみにしたい。

リーグ創設から10年。GBBLとしては8年目の今季、リーグは2度目の8チーム制に挑戦した。この挑戦が成功だったのか、失敗だったのかはわからない。だが、JリーグもW杯も、時代に合わせて新たなあり方を模索してきた。我々のリーグもそうあるべきであろう。
参加した選手たちが楽しかったと感じ、また来季もやりたいという気持ちを抱けるのであれば、この試みは成功だったと言えるだろう。まだまだ課題の多いリーグだが、来季も期待したいと思う。

関連記事

  1. 2016シーズン 第2節
  2. 2016シーズン 第4節
  3. 2016シーズン 第5節
  4. 2016シーズン 第6節
  5. 2016シーズン 第7節